【茶道初心者向け】お茶会 当日の流れ(客として参加の場合) 〜事前準備からお茶会後までのポイントを解説〜 | 和時間
            

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【茶道初心者向け】お茶会 当日の流れ(客として参加の場合) 〜事前準備からお茶会後までのポイントを解説〜

悩める人
初めてお茶会に行くことになったけれど不安・・・。
当日の流れを詳しく教えてください!

こうした疑問に答えます。

本記事の内容

  1. お茶会に行く前に
  2. お茶会当日の流れ
  3. お茶会後のポイント

この記事を書いている私は表千家に入門し毎月2回お稽古に通っています。
初めてのお茶会、今からとっても楽しみですね!
もしかしたら楽しみ半分、不安半分という方もいらっしゃるかもしれません。
当日ゆったりとした気持ちでお茶会を楽しむためにも、事前に予習しておくと安心ですよね。
お茶会までに準備すること、当日流れ、お茶会後のポイントについてまとめました。
初めてお茶会に参加されるあなたは、ぜひこの記事をお読みください。

1.お茶会に行く前に

お茶会に行く前に確認しておくべきことは以下のポイントです。

お茶会前のポイント

  • 服装
  • 持ち物
  • 当日の時間と場所の確認
服装

お茶会に行く際に確認すべき最重要ポイントです。
なぜなら、お茶会にも格があるからです。
市民茶会のような気軽なものから、初釜や利休忌、口切りといったフォーマルな茶会まで様々です。
お茶会の格によって、客としての装いも異なります。
最初のうちは、ふさわしい服装についてわからないのが当然です。
先生や先輩方に必ず相談するようにしてください。
着物でも洋服でも、そのお茶会にあった服装を教えてくださいますよ。

持ち物

基本として必要なものは、扇子、袱紗、懐紙、菓子切り、数寄屋袋or袱紗ばさみ、茶券。
茶券は意外と忘れがちなので、注意してくださいね。
その他、風呂敷、ハンカチ、予備の足袋or靴下も忍ばせておきましょう。
風呂敷は荷物やコートを包んで置いたり、荷物が増えたりした時に使います。
また、茶席には真っ白な足袋や靴下で入る決まりになっています。
万が一汚してしまった時のために、予備のものを持っていくことをおすすめします。
荷物は出来る限りコンパクトにまとめるようにしてください。
当日慌てることがないように、前日までに準備しておくと安心です。

必要なものに関してはこちらの記事をどうぞ。

当日の待ち合わせ時間と場所の確認

多くの人が一堂に会するお茶会は時間厳守です。
特に慣れないうちは、早め早めの行動を心がけると気持ちに余裕も生まれますよ。
少なくとも30分前〜1時間前には到着されることをお勧めします。
初めてのお茶会は、先生や先輩方と一緒に行く場合がほとんどだと思います。
当然遅刻は厳禁です。
あらかじめ時間と場所を確認しておきましょう。

2.お茶会当日の流れ

お茶会の流れ

  • 受付をすませる
  • 寄付に入る
  • 荷物をまとめる
  • 席入り
  • 退席
  • 終了
1.受付をすませる

受付の方に持参した茶券を渡します。
同時に名前の記入を求められることが多いです。
自分が入る茶席の時間を確認します。
当日は何人もの客(茶会の参加者)が集まります。
1回の茶席で入れる人数には限りがあるため、受付順で通されることになります。

2.寄付に入る

自分の1つ前の席が始まると、寄付と呼ばれる部屋に通されます。
草履を脱ぐことになりますので、ここで白い靴下や足袋を履き替えましょう。
着物の方はほとんど皆さん、白足袋の上に足袋カバーを履かれて来られます。
足袋カバーを脱ぐだけで良いのでおすすめですよ。

会場によってはロッカーなどが用意されていることもあります。
その場合はロッカーに荷物を預けてから寄付に入ります。

また、自分の草履を置いた場所を覚えておくことも重要です。
係の方が草履に番号札をつけてくれる場合は安心ですが、茶会では似たデザインの草履が集まりがちです。
実際に間違って草履を履かれてしまったり、自分が履いてしまうなんてこともあります。
すぐに自分の草履とわかるように目印をつけておくのも一つの手ですよ。

3.荷物をまとめる

寄付に入ったらすぐに茶席に持って入るものと、そうでないものを分けます。
洋服の方は、扇子、袱紗、懐紙、菓子切りが入った数寄屋袋or袱紗ばさみを携帯します。
着物を着ている方は袱紗、懐紙、菓子切りは懐に入れ、扇子は手で持って入ります。

アクセサリーや腕時計をつけている方は、ここで必ず外します。
大切な茶道具に傷がつかないようにするためです。
茶席に持って入らないものは風呂敷にまとめて預けておきましょう。
準備が出来たら、茶席に入るまで静かに待ちます。
こうした時間も、茶会の醍醐味です。

4.席入り

席入りは最初の場所取りが肝心です。
これだけはハッキリと申し上げておきます。
絶対に「正客」と「末客」の席には座らないでください!

正客が座る位置は一番上座です。
客の代表として茶会の進行を左右する大切な役割を担います。
当然、茶道の知識や経験が必要となります。
亭主との会話するのも、基本的には正客のみです。
ほとんどの場合皆さん座りたがらないので、空席になっていると思います。
空いているからといって間違っても座らないようにしてくださいね。

末客は一番下座に座ります。
出入り口の戸を閉めたり、亭主に菓子器を返したりと重要な役割を担います。
やはり、正客と同じく茶道の知識や経験が豊富な方でないと務まりません。

とにかく、席の最初と最後には絶対に座らないということだけ覚えておいてくださいね。

おすすめは中程の席でお点前が見える場所です。
茶道具類が見やすいため、席もそこから埋まっていくと思います。
席入りは本当に一瞬の戦いです!
客同士失礼のないように、しかし確実に良いポジションを狙ってくださいね。

5.退席

席が終わると茶道具を近くで拝見する時間が設けられる場合が多いです。
貴重な道具類を近くでじっくり見られるチャンスです。
掛け軸、茶花もしっかりご覧くださいね。
特に掛け軸は「最高のごちそう」とも言われています。
茶席の趣旨、亭主の想い、季節の演出など、茶会のテーマが端的に表現されています。
亭主が心を込めて選んだ茶花、そのいけ方にも着目してみてください。
掛け軸や茶花から亭主の心配りをみるのも風流ですね。

6.終了

預けていた荷物を受け取り、自分の草履を見つけられたら無事終了です。
同日に複数の茶席が設けられている場合も、基本的には1から同じ流れになります。

茶会によっては点心(軽食)がつくこともあります。
小さなお弁当の場合がほとんどですので、茶席の合間に頂いても良いですし、持ち帰っても構いません。

3.お茶会後のポイント

意外と皆さんお忘れなのが、記憶が新鮮なうちにお茶会のメモを取ることです。
掛け軸、茶道具類、お菓子、お茶の銘柄など可能な限り書き留め、知らないことは調べるようにします。
というのも、お茶会で使われる道具は亭主が選びに選んだ逸品です。
亭主はその季節、時期、お茶会のテーマに合うものを、客のために心を尽して準備します。
普段は目にすることの出来ない素晴らしい道具に会えるチャンスでもあります。
どのお茶会も一期一会。
二度と同じお茶会に参加することは出来ません。
生きているうちに、同じ道具に会えるかどうかもわかりません。
せっかく縁あって参加したお茶会ですから、貴重な機会を大切にしたいですね。

まとめ

お茶会前日までに、服装・持ち物・待ち合わせの時間と場所を確認しておきましょう。
当日は早め早めの行動を心がけて、受付をすませます。
寄付では、茶席に入る際の準備を整えます。
必要なものを持って席入りしたら、上座と下座を避けてお点前が見やすい場所に座ります。
茶席が終わったら道具類を拝見させて頂き終了です。
記憶が新しいうちに、お茶会についてのメモを残しておきましょう。

以上「【茶道初心者向け】お茶会 当日の流れ(客として参加の場合) 〜事前準備からお茶会後までのポイントを解説〜」でした。
素敵なお茶会になりますように!

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