今回取り上げるのは、この時期にしか食べられない上生菓子、赤坂塩野の「くず桜」です。
2020年は5月6日から発売されています。
本記事の内容
- 塩野とは
- くず桜の特徴
- こんな人におすすめ
1.塩野とは
塩野は初代高橋十一さんが戦後間もなくの1947年に創業しました。
かつて勤めていた「塩瀬」の一字と、幼少時代の名字「野口」の一字をとって「塩野」と名づけられました。
食通を唸らせる確かな味と、四季折々のお菓子たち。
その評判はあっという間に広まり、今や東京を代表する和菓子店にまで発展しました。
現在は、2代目の高橋博さんが後を継いでいます。
自宅兼店舗としてスタートしたお店も、現在では自社工場をもつまでに成長。
赤坂という立地柄もあり、政財界や皇室関係者から長年愛されています。
2020年6月現在、本店建替えのため仮店舗での営業となっています。
仮店舗住所:〒107-0052 東京都港区赤坂3-11-14 赤坂ベルゴビル1階
2.くず桜の特徴
くず桜とはひとことで言うと、葛まんじゅうを桜の葉で巻いたものです。
中のこしあんが透けて見えるので、涼やかさを感じられます。
桜が散ったあとの名残りも感じられる風流なお菓子です。
葛まんじゅうの原料の一つである葛粉は葛の根から得られるデンプンを精製して作られます。
葛粉を溶かした葛湯を冬の寒い時期に飲まれる方も多いのではないでしょうか?
また葛の根は名前のとおり「葛根湯」という漢方薬の主薬として使われています。
昔から葛は、鎮痛・解熱・発汗作用に加えて胃腸にも効く漢方薬として重宝されているのです。
暑さの厳しい時期ををむかえると、どうしても冷たいものを頂いてしまいますよね。
おまけに室内は冷房が強く、外との気温差が激しくなりがちです。
日に日に暑さが厳しくなり、夏バテや胃腸疲れが出てしまう時期にぴったりのお菓子と言えます。
塩野さんのくず桜をみてみましょう。
上生菓子ですから、当日中に召し上がって頂く必要があります。
原材料は、小豆、砂糖、葛粉とシンプルです。
包紙を外すとカップに入ったくず桜が登場。
お皿に移してみました。
透明感があるくずの見た目がとっても涼やかですね。
口に運ぶと桜の香りが広がり、なんとも幸せな気持ちになります。
滑らかなこしあんの舌触り、その上品な甘さ。
材料がシンプルであるからこそ、老舗ならではの丁寧な仕事が感じられる逸品です。
桜の名残りを感じながら夏を迎える時期にこそ味わいたい和菓子ですね。
3.こんな人におすすめ
透明感から涼しさを感じられるくず桜。
桜が散り、暑さが厳しくなる時期にぴったりのお菓子です。
友人や取引先に行く際の手土産におすすめです。
上生菓子ですから日持ちはしませんので、当日購入して直接お渡しするのが良いですね。
赤坂塩野という老舗の安心感がありますから、どんな方にお渡ししても恥ずかしくありません。
餅菓子ではないため、年配の方やお子様も安心してお召し上がり頂けます。
老若男女問わず味わって頂ける風流なお菓子です。
以上「【和菓子レビュー】赤坂 塩野 くず桜」でした。
あなたのお菓子選びの参考になりましたら幸いです。