今回取り上げるのは、夏におすすめの和菓子、赤坂塩野の「錦玉糖」です。
2020年は5月10日からの発売です。
本記事の内容
- 塩野とは
- 錦玉糖の特徴
- こんな人におすすめ
1.塩野とは
塩野は初代高橋十一さんが戦後間もなくの1947年に創業しました。
かつて勤めていた「塩瀬」の一字と、幼少時代の名字「野口」の一字をとって「塩野」と名づけられました。
食通を唸らせる確かな味と、四季折々のお菓子たち。
その評判はあっという間に広まり、今や東京を代表する和菓子店にまで発展しました。
現在は、2代目の高橋博さんが後を継いでいます。
自宅兼店舗としてスタートしたお店も、現在では自社工場をもつまでに成長。
赤坂という立地柄もあり、政財界や皇室関係者から長年愛されています。
2020年6月現在、本店建替えのため仮店舗での営業となっています。
仮店舗住所:〒107-0052 東京都港区赤坂3-11-14 赤坂ベルゴビル1階
2.錦玉糖の特徴
夏によく目にするお菓子に「錦玉(きんぎょく)」があります。
「琥珀(こはく)」という別名をお聞きになられたこともあるのではないでしょうか。
錦玉とは、寒天と砂糖や水飴を煮詰めたあと、型に入れて冷やして固めたゼリー状のお菓子です。
着色料などで色をつけたり、季節の風物を表現した練り切り餡を入れて固められることもあります。
夏の上生菓子の代表格といっても過言ではありません。
その「錦玉」をさらに乾燥させたもの、それが今回紹介する塩野さんの「錦玉糖」です。
「琥珀糖」という方が馴染みのある方も多いかもしれませんね。
乾燥させることで、見た目も磨りガラスのように変化します。
外側はサクッとした食感に変わりますが、内部は水分が残っているためゼリーのようにぷるぷるです。
基本的には半生菓子に分類されるため、上生菓子より日持ちがするようになります。
今回は黒糖・薄荷糖と並んでいるうちの、一番カラフルな「錦玉糖」を購入しました。
塩野さんといえば、このパッケージですよね。
丁寧に一つずつ包んでくださるのが嬉しいポイントです。
リボンを外してみましょう。
日持ちは約10日ほどですね。
6/13に購入し、記載の賞味期限は6/23でした。
主な材料は、砂糖、寒天、水飴。
そこに風味として、梅酒、ぶどう酒、柚子、薄荷、レモンが使われています。
包装紙を開くと透明な箱からカラフルなお菓子が見えてきます。
こちらにもしっかりと賞味期限と原材料名が書かれていますね。
三角形は氷を表しているのでしょうか。
夏の時期に出回るお菓子には氷を題材としたものが多いのですが、それには理由があります。
氷の由来は、旧暦の6月1日に宮中で行われていた「氷の節句」です。
冬に出来た氷を数ヶ月間氷室(ひむろ)に貯蔵しておき、その氷を口にすることで暑気払いを行う行事です。
かつて氷は、庶民にとっては見ることも叶わない憧れのものでした。
口にしたことも、見たこともない貴重な氷への憧れが、この時期のお菓子には込められているんですね。
氷を噛んだかのようなサクッとした食感の外側。
ゼリーのようにとろっと柔らかいぷるぷるとした内側。
この2つのバランスが絶妙です。
色によって味が違うので、何味か当ててみるのも面白いですよ。
3.こんな人におすすめ
その透明感から涼しさを感じられる錦玉糖。
少しでも涼を感じたい暑い夏の時期にぴったりのお菓子です。
1箱850円というお手頃価格なので、ちょっとしたプレゼントにも最適です。
さりげないプレゼントでありながら、一流店の安心感から安っぽくならないのが良いですよね。
砂糖と寒天が原料なので、お年寄りからお子様まで安心して食べられるのも嬉しいポイント。
ご家族で楽しまれるのも良いのではないでしょうか。
以上「【和菓子レビュー】赤坂 塩野 錦玉糖」でした。
あなたのお菓子選びの参考になりましたら幸いです。