
季節によって着用する肌着は変わる?初心者におすすめの肌着を教えてください!
こうした疑問に答えます。
本記事の内容
- 肌着の基礎知識
- 着物用下着のおすすめ
- 上半身肌着のおすすめ
- 下半身肌着のおすすめ
- 着物スリップのおすすめ
この記事を書いている私は着物関係の本を30冊以上読み、独学で着付けをマスターしました。
さあ「着物を着よう!」と思っても、まず着物の下には何を着たらいいのか迷いますよね。
これから着物を着始める方や、肌着選びに迷われてる方が、無駄なく最適な肌着を購入できるようこのページを作成しました。
肌着選びに迷われている方は、どうぞお読みください。
はじめに
基本的に着物は4重構造になっており、①下着→②肌着→③襦袢→④着物という順番で着用します。
このページでは①下着②肌着について詳しく解説していきます。
③襦袢に関する記事はこちらからどうぞ。 続きを見る
【初心者向け】襦袢のおすすめ 必要なものは2つだけ 〜襦袢の基礎知識も解説〜
④着物に関する記事はこちらをどうぞ。 続きを見る
【初心者向け】初めての着物 おすすめリスト 〜着物ルールやサイズ選びも解説〜
1.肌着の基礎知識
①下着について
昔はブラジャーやショーツなどの西洋の女性下着がありませんでした。
基本的には肌着がその役割を果たしていたのです。
着物を着る上で本来は必要ないのですが、現代の私たちにとっては抵抗がありますよね。
着用する場合は出来るだけ胸のボリュームを抑える和装ブラジャーやスポーツブラを選びましょう。
ワイヤーがあると着付けの際に苦しくなるので注意してください。
またショーツに関しては和装専用のショーツもありますが、ユニクロなどで売られている股上が浅めかつラインが響かないシームレスタイプのもので十分代用可能です。
②肌着について
肌着の基本的な構造は「上半身の肌着(肌襦袢)」+「下半身の肌着」です。
最近では上半身と下半身が1枚になった着物スリップと呼ばれるワンピースタイプもあります。
肌着は最初に着用し直接肌に触れるものなので、天然素材で作られたものがおすすめです。
また汗をしっかりとってくれるものでなければなりません。
万が一正絹の着物にまで汗が滲み出てしまった場合は、一発で水シミになってしまいます。
特に夏の暑い時期は要注意です。
さらに重要なポイントとしては「綺麗な着姿のベースを作ること」です。
補正という言葉を聞かれたことがあるかもしれません。
直線的な着物を立体的な体に合わせて綺麗に着るには、出来るだけ凹凸をなくす必要があります。
2.着物用下着のおすすめ
和装ブラジャー
下記の2つは肌に触れる裏地部分が綿100%になっています。
和装ショーツ
着物専用の和装ショーツもありますが、正直必要ありません。
下記のような股われタイプも売られていますが、価格に見合うだけの使い勝手があるかは疑問です。
着物に響かないものであること、ローライズのものであれば十分です。
参考までにユニクロのショーツのリンクを貼っておきます。
https://www.uniqlo.com/jp/store/feature/uq/shorts/women/
シームレスタイプのヒップハンガーやビキニタイプがおすすめです。
3、上半身肌着(肌襦袢)のおすすめ
私のおすすめはずばり「あしべ織」です。
その理由は3つあります。
1つ目は汗をしっかりとってくれる天然素材であることです。
蝋燭の芯としても使われる「あしべ」という天然繊維は軽量ながらその吸水性の高さで有名です。
脇、胸、胴回りにしっかりと織り込まれているため、夏でも安心です。
次に保温効果があることです。
着物の構造上、どうしても袖口から外気が入ってしまいます。
厚みがあるしっかりとした生地なので、冬の防寒対策としてもおすすめです。
特に冬場は室内外の温度差が激しいですよね。
暖房の効いた室内で汗をかいても吸い取ってくれるので、汗で体が冷えるのを防いでくれます。
最後に補正効果があることです。
厚みのある「あしべ」が胴回りにしっかりと織り込まれているため、タオルを巻いたのと同じ効果があります。
この肌着を着るだけで、特に補正着などをつけなくても綺麗な着姿になれます。
つまり肌に優しい天然素材でありながら、年中着用可能で、補正効果まである肌着なのです。
肌着はこの一枚があれば他は必要ありません。和装ブラジャーも省略出来ます。
価格が少し高いと思われるかもしれませんが、何年も着用可能なのでコストパフォーマンスも抜群です。
何より着心地が良いので、一度これを着用すると戻れなくなると思いますよ。
4.下半身肌着のおすすめ
下半身肌着の種類としては「裾よけ」と「ステテコ」があります。
綺麗な着姿を目指すなら「裾よけ」、足捌きの良さを取るなら「ステテコ」がおすすめです。
「裾よけ」は巻きスカートのように自分で腰に巻きつけるので和装コルセットのような役割も担います。
静電気が生じるのでポリエステル製ものは絶対に避けてください。
「ステテコ」はしっかりと汗を吸い取ってくれるので暑い時期に活躍します。
ただし透ける着物の場合は見えてしまうこともあるので注意してくださいね。
このページではおすすめの天然素材のものだけを紹介します。
裾よけ(綿100%)
余計な装飾がないので透ける着物でも安心。
綿100%のものはやはり肌に優しく安心ですよね。
洗濯機で洗えて、通年使用できるのも嬉しいポイントです。
裾よけ(本体:麻100%・腰布:綿100%)
夏の時期にぴったりの素材といえば麻。
通気性、吸汗性、速乾性に優れており、もちろんご自宅で洗えます。
こちらのタイプは楊柳加工が施されているので、肌に触れる部分が少なくベタつきにくいのでおすすめです。
裾よけ(本体:キュプラ100%・腰布:綿100%)
ベンベルグとはコットンリンターから作られた再生繊維のこと。
吸放湿性能が高い上に、静電気が起きにくいため、通年使用できます。
滑らかな生地なので肌にも優しく、ご自宅で洗えるのも嬉しいですね。
ステテコ(綿100%)
楊柳加工が施されているのでサラッとした肌触りです。
綿100%は肌にも優しく安心です。洗濯機で洗えます。
ステテコ(麻100%)
こちらも楊柳加工がされているので本麻100%でもソフトな手触りになっています。
麻ならではの優れた吸収性と放熱性があり、自宅洗いも可能です。
着物スリップのおすすめ
上半身肌着と下半身肌着が一緒になったワンピースタイプのものです。
1枚で簡単に着られるのが何より優れたポイントです。
ただし、裾よけのコルセット効果や、ステテコの足捌きの良さはありません。
肌に優しい天然素材でありながら、年中着用可能で、補正効果まであるあしべ織のものをおすすめします。
結論
最低限以下の2つを準備すれば着物の肌着はOKです。
- あしべ織の肌襦袢(上半身肌着)
- 天然素材の裾よけorステテコ(下半身肌着)
ノーブラ・ノーパンに抵抗がある方は下記の下着もご用意ください。
- 和装ブラ(スポーツブラでも代用可)
- シームレスショーツ
以上、「【決定版】和装下着と着物肌着 おすすめリスト」でした。
あなたの着物ライフの一助となれば幸いです。