
こうした疑問に答えます。
本記事の内容
- お稽古を始める前に用意するもの
- お稽古が進むと必要となるもの
- あると便利なもの
この記事を書いている私は草月流を習い始めて4年以上。少しずつ人に教える仕事も始めています。
私もお稽古を始める際、何を準備して良いのかわからず困ったことを覚えています。
必要なものを無駄なく揃えたい気持ち、とてもよくわかります。
これからお稽古を始める方、お稽古を始めた方のお役に立てるよう、このページを作成しました。
(現時点で最安のショップを調べてリンクを貼っています。)
必要なものを最短かつ最安で購入したい方は、どうぞお読みください。
1, お稽古を始める前に用意するもの
●花鋏(はなばさみ)
生け花で使われる花を切るための鋏です。
「わらび手」と「つる手」の2種類あり、流派によって使用する鋏が異なります。
「わらび手」は池坊、草月流、小原流など、「つる手」は古流で使われます。
素材も、お手入れが簡単なステンレスから本格的な鋼を手打ちしたものまで様々、値段もピンキリです。
気軽に生け花を始めたい、さびにくくお手入れの簡単さを重視する方はステンレス。
お稽古を長く続けたい、切れ味を優先したいという方は鋼製のもの。
こだわる方はとてもこだわる道具なので、ここでは5,000円以下のものを取り上げます。
(詳しい鋏の紹介は後日書きますね)
ステンレスわらび手
ステンレスつる手
鋼のわらび手
鋼のつる手
今回紹介した外山刃物さんは江戸時代から続くメーカーです。
日立安来鋼YCS3という素材を使用し、越後三条の本職人によって作り上げられています。
刃研ぎ無料2回券というアフターサービスが付いているので紹介しました。
●花合羽(はながっぱ)
お稽古で使用した花材を持ち帰るためのシートです。
花を包むものなので新聞紙で代用する方もいらっしゃいます。
しかし高いものではないので個人的には専用のものを一つ購入されることをお勧めします。
せっかくのお花ですからお稽古場から家までの短時間でも大切に扱ってあげてください。
色は3種類、サイズは2種類。三角ポケットと紐がついているので、そのまま包めて便利ですよ。
個人的には下記に紹介する大判サイズ(90㎝×75㎝)をおすすめします。
長い枝物もカバー出来る大きさで安心です。
期間何度でも使えるエコな商品です。(私は4年前に購入した大判サイズのものをいまだに使っています。)
最初に準備すべき最低限のものは、この2つです。
これさえあれば、とりあえずお稽古に行くことが出来ます。
次に紹介するのはお稽古を重ねていくと必要になるものです。
2, お稽古が進むと必要となるもの
お稽古を始めると自宅でも花をいけたくなると思います。
持ち帰った花材や購入した花材で生け花の練習をしたり、自由にいけてみたり。
そんなときに必要となるのが下記の道具です。
●花器(かき)
花材をいけるための器を花器(かき)と呼びます。
水盤、筒、壺に始まり沢山の形の花器があります。素材も陶器、プラスチック、ガラスなど様々です。
最初のうちはシンプルかつ基本的な形の水盤や筒を購入される方が良いと思います。
お稽古を重ねるうちに自分の好きな花器のイメージが固まってくるからです。
シンプルなものは花材を選びませんので使い勝手がよく長く愛用出来ます。
お稽古を長く続けていると、花器を自ら作り始める方も出てきます。あなたもそうなるかも?
●剣山(けんざん)
花を固定するための道具を花留め(はなどめ)といい、剣山(けんざん)はその中の代表的なものです。
剣山は針が密集したもので、この針に花材を差すことで花を固定します。
丸型、角型、日月型、楕円型、扇形など実に様々な形があり、その大きさも様々です。
まずは普段のお稽古でよく使用するものを購入するのがおすすめです。
大切な花器を傷つけないようゴム付きのものを選ぶと安心です。
3, あると便利なもの
●花鋏ケース
花鋏を入れる専用のケースです。
鋏の刃はとがっているので、そのままバッグに入れるとバッグ内部を傷つけてしまいます。
刃物なので掴みどころが悪いとケガをする恐れがあります。
また意外に思われるかもしれませんが、花材を切る鋏の刃の部分は花材のヤニ等で汚れるものです。
専用のケースがあれば、持ち運びの際ケガをしたりやバッグに傷や汚れをつけてしまう心配がありません。
布製のものは可愛いデザインが多いです。
シンプルかつ長く使いたい方は革製のものが良いですね。
●フラワーバッグ
花材を入れる専用のバッグです。
持ち手がついているので持ち運びに便利です。
私は花材を花合羽で包んでからこのバッグに入れています。
水で濡れる心配もなく、花材も痛みにくいのでおすすめですよ。
●花事典、花図鑑
お稽古で使用する花材を調べるのに1冊あると便利です。
生け花に最低限の花の知識は必須。
花の特徴や情報が詳しく書かれているものを選びましょう。
意外と必要なものは少なかったのではないでしょうか?
少しずつで構いませんから、お稽古を重ねて自分に必要なものを揃えてみてください。
以上、生け花のお稽古で準備するものリストでした。
あなたの素敵な道具選びの一助になれば幸いです。