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【初心者向け】生け花の始め方 〜流派の違いから教室選びのポイントまでを解説〜

悩める人
生け花を始めたいけど、流派の違いがよくわからない・・・。
教室選びのポイントも合わせて教えてください。

こうした疑問に答えます。

本記事の内容

  1. 生け花流派の違い
  2. 教室選びのポイント

この記事を書いている私は草月流の師範資格を持っており、少しずつ人に教える仕事も始めています。
いざ生け花を習おうと思っても、歴史が長いだけに流派や教室選びで迷ってしまいますよね。
自分にぴったりの教室を探している方のために、流派の違いや教室選びのポイントをわかりやすくまとめました。
生け花を習い始めようと考えているあなたは、ぜひこの記事をお読みください。

1, 生け花流派の違い

ここでは最も目にすることの多い三大流派に絞ってまとめます。

池坊
室町時代後期、池坊専応が確立した、最古かつ最大流派。
池坊の歴史は日本の生け花の歴史と言っても過言ではありません。
映画「花戦さ」にも登場する、池坊発祥の地六角堂の住職は代々家元が務めることになっています。
伝統的な「型」を使って、大自然の風景や草木の命が作り出す美しい姿を表現します。

草月流
1927年に勅使河原蒼風が創流しました。
それまでの「型」にはまった形式主体の生け花ではなく、生ける人の「個性」を尊重します。
花器も自由、花材も自由。花以外の素材を使うのも自由。假屋崎省吾さんもこちらの流派です。
アート的な要素が強いので、他分野のアーティストとのコラボレーションも多いです。

小原流
19世紀末に小原雲心が創始した流派です。
水盤と剣山を使う「盛花」というそれまでになかった新形式の生け花を生み出しました。
花材を「盛る」ように生ける「盛花」は植物の美しさを際立たせ、自然の縮図を表しているかのようです。
伝統的な生け花と新しい生け花の両方を学ぶことが出来る流派といえるでしょう。

流派選びに迷ったら・・・

各流派内で定期的に行われている「花展」と呼ばれる生け花の展覧会に足を運ぶことをおすすめします。
実際に生け花作品を見ることで、自分の感性にあった流派を選ぶことが出来ますよ。

2, 教室選びのポイント

ポイント

  • 自分のニーズを知る
  • 先生の資格、実績、作品
  • 教室の特長、雰囲気の確認
自分のニーズを知る

ここで質問です。
あなたが生け花を始める目的は何でしょうか?
趣味としてやりたい、将来的に生け花の先生になりたい、素敵なお花をいけられるようになりたい・・・etc
まずはあなたのニーズ、目的をはっきりとさせましょう。

趣味としてなら、教室の雰囲気が重要なポイントになりますね。
将来生け花の先生になりたいのであれば、教授歴が長い先生の方が多くを学べるかもしれません。
素敵なお花をいけたいのであれば、作品に主眼を置いて自分の感性にあった先生を選ぶ必要があります。

自分のニーズに合った教室選びこれが成功のポイントです。

先生の資格、実績、作品

学びたい流派が決まり、自分のニーズがはっきりしたらウェブサイトの教室検索ページで教室を探してみましょう。
いくつか候補があがったらまずチェックするのは先生の資格です。
流派によっては先生の持っている師範資格の下の資格までしか取得出来ないところもあります。
また人によってはフラワーアレンジメントの資格等、生け花以外の資格をもっている先生もいます。

さらに先生のこれまでの実績も見てみます。
指導歴や、コンクールでの受賞歴があるかどうかをチェックしてみてください。
長い指導歴を持つ先生は教えることに慣れているので安心感がありますね。
指導歴は短くてもコンクールでの受賞歴があれば立派なスキルの証明になります。

最後にチェックするのは「作品」です。
どういった花材を選ぶのか、どのような構成でいけるのか、どこを魅せるのか。
良くも悪くも作品に全てが現れます。
ウェブサイト上の写真でも良いので、これまで先生が実際にいけた作品を必ず見るようにしてください。

教室の特長、雰囲気の確認

ここまでのステップでかなり教室が絞りこめたのではないでしょうか。
最終段階では選んだ教室ごとの特長を比較してみましょう。
立地的に通いやすかったり、花材が自由に選べたり、お稽古日が選べたり・・・etc

体験レッスンがあれば必ず受けてみてください。
先生や生徒の人柄を自分の目で確認するためです。
こればかりは実際に教室に足を運ばないとわかりません。

意外に思われるかもしれませんが、教室の雰囲気というのはかなり重要です。
せっかく始めるのですから、自分にぴったり合った教室で楽しく学びたいですよね。

以上流派の違いと教室選びのポイントを簡潔にお伝えしました。
あなたの生け花教室選びの一助になりましたら幸いです。

生け花の道具をお探しの方はこちらの記事もどうぞ。

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